Wafty’s diary

情熱は止まらない 私達は進み続ける

髪切りながら交わされる美容師との会話は世界で一番どうでもいい

兄が今日実家に帰ってきた。いや、3月3日に帰ったのだから昨日帰ったと言う方が正しい。
今回の彼の帰省の目的はただ一つ。『就活』である。
 
 
 
大学3年生の大詰めを迎えている彼は毎日必死に就職活動の事で手いっぱいだ。
「帰省=休める」というわけではない。日に日に迫っている「リミット」は彼を待ってくれない。
就活の平均移動距離は400km/日。
就職セミナー等の説明会は全て都会で行われるため、莫大な交通費&時間がかかる。
それを少しでも軽減するために今回、帰省したというわけだ。春休みも何も全くない。あるのは絶望だけである。
履歴書という難題を「一日で提出せよ」と求められる状況もしばしばある。余裕も何も無い。
例えエントリー通っても面接で落とされればそれでオシマイ。何も言えずただ受け入れる。
そんな日々がさらに彼を襲う事になるのだろう。いずれ自分も襲われる事になる宿命だが。
「誰もが通る道」と言えばそれまでだが、今はただでさえ就活が厳しい『超氷河期時代』。
恐ろしいほど就職が難しい時代だ。かつての高度経済成長期が凄く羨ましく思えると彼は呟く。
 
創造力だとか実行力だとかリーダー力だとか様々な力が叫ばれている昨今、
現在の若者世代は一体どんな希望を持てと言うのか。答える者は誰もいない。
だが、どこの企業も必ず求めているものがある。それは『やる気』である。
当たり前と言えば当たり前だが、「就職したい!」という意志で最も必要とされているはずだ。
それが大企業であれ中小企業であれ、本当の『やる気』を必ず求めている。
今の時代では一番大きく評価される要素とも言われているのだ。
響きは悪いが、如何に自分を売るか。自分を魅力的にアピールするか。
各企業は少なからず、きっとそこに焦点を当てているはずだ。
「優秀な人材」とは学歴や履歴とは限らない。コツコツ努力し、静かな闘志を持ち、高いやる気を持っている…
一見地味のように見えるが、こう言う人材もかなり高い評価を受ける事もある。
勿論これまで自分がやってきた活動も評価対象に入る。
学生生活においての積極的な行動は自分の大きなアピールポイントだ。
それが例え裏方の目立たない作業であっても先を見据えた計画性のあるものだと大きな評価になる。
そして最後にパフォーマンス。その事を如何に面接時に面接官に伝えるか。
自分の思いがきちんと伝われば面接官はきっと分かってくれる。
自分の『やる気』を最大限にアピールする。
やりたいと思ってるんだからやりたい!目的がちゃんとあるのだからやりたい!
この思いを各企業の分野に応用して伝える。単純だが…この事を一番意識する事なんだと思う。
 
最初から無い希望なんて無い。
 
兄はそう言っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
自分を信じる…か……
 
 
 
 
 
 
見直したよ、兄者。