Wafty’s diary

情熱は止まらない 私達は進み続ける

EVANGELION:3.0 感想と回想とおまけ (下手絵注意)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版』(エヴァンゲリオンしんげきじょうばん)は、日本のアニメ映画シリーズ。
新世紀エヴァンゲリオン』のリビルド(再構築)作品である。全4部作を予定しており、第1作『序』が2007年に、第2作『破』が2009年に、第3作『Q』が2012年にそれぞれ公開されている――――――

【解説】
90年代後半、当時の日本に社会現象を引き起こしたアニメ作品『新世紀エヴァンゲリオン』。
1995年10月4日から1996年3月27日にかけて全26話がテレビ東京系列で放送されたテレビアニメ作品である。
略称「エヴァンゲリオン」「エヴァ」「EVA」。原作はGAINAX。監督は庵野秀明
また、漫画とアニメのメディアミックス作品であり、貞本義行による同名の漫画が、
テレビ放送に先立つ1994年12月より角川書店漫画誌上で連載されている。(この漫画はアニメの原作ではなく、TVアニメシリーズと劇場版シリーズの原案・脚本を元にしたコミカライズ作品)

その劇場版による物語の完結から10年が経過した2007年より 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』 が開始した。
劇場用映画4部作による新シリーズである。シリーズ開始にあたっては、
「現在の閉塞した日本アニメ界に新たなムーブメントを起こしたい」との庵野の所信表明が行われた。
第1作『序』は、「現代のアニメ技術によって、TVシリーズの魅力を再確認する」というコンセプトのもと、ストーリーはほぼTVシリーズ第壱話から第六話までに準じている。しかし第2作『破』からは新キャラクターが登場するなど、独自のストーリー展開へと徐々にシフトし、旧世紀版とはまったく異なるストーリーが展開される。



(本記事は、比較的ネタバレを回避しています。)



ヱヴァンゲリオンという作品。
私にとって、この作品は気が付くと非常に身近な存在となっていた不思議な作品である。


私が『ヱヴァンゲリオン』を初めて知ったのは6年前の2007年の事。まだ、このブログが無かった頃である。
実に些細な出来事から、その存在を知る事となった。ある日の夕方いつものように塾の講義を終えた時だった。


何か凄いアニメ作品が映画になるらしい―――


こんな噂を耳にしたのである。当時の私は現在の様に、そんなにアニメ等の知識は少なかった。
しかし、どうも気になる。そこで、その発言をしていた友人に詳しく聞いた。するとこう答えた。


「ただのロボットアニメとは全く違う。これまでの常識が全く通じない。」


どう言う事だ?これまでの常識が全く通じない?何それ凄く見たい。
友人は最後に呟いた。そして、これが私が『ヱヴァ』好きにした決定的な理由となった。


「キャラクターデザインした人がこの街の出身なんだって。」


よっしゃ!見る!((
ここから私の 『ヱヴァンゲリオン』 人生が始まったのである。



EVANGELION:1.0】 YOU CAN (NOT) ALONE.

それからすぐに、いわゆる新劇場版シリーズがスタートした。
中二病全開な当時の私にとって、シンジ君は大いに納得できるキャラであった。
勿論アニメ版も全話見た上での事である。同時に、当時の日本に衝撃を与えた理由が分かった様な気がした。

そして、今の『ヱヴァンゲリオン』は、新劇場版としての別のストーリーとして進んでいる事も知る事となった。
『序』に至っては、劇場版では見ていないものの、後にDVDによって『エヴァ』のアニメ技術の高さを知る。
アニメ第1話~第6話にほぼ沿った内容ではありながら、当時の日本アニメ技術の集大成だと強く思った。

作画がとにかく綺麗。キャラクターも更にカッコよく、可愛く。戦うシーンも素晴らしいものとなっています。
何といっても第三新東京市やらその他の施設が驚くべき発展を遂げています。
夜に蛍光色で光る初号機もカッコいいですね。それ以上にラミエルがもの凄いカッコ良かった!(笑)
ラミエルさん出世で大ピンチ。そして、『ヤシマ作戦』。日本中が一つになってるって感じがよく伝わります。
東日本大震災でよく言われた『ヤシマ作戦』はこれが元ネタ。本当に大規模な『計画停電』です。
やはりこの『序』の一番の見どころは『ヤシマ作戦』で間違いないと思います。あとレイの笑顔かわいい((←



EVANGELION:2.0】 YOU CAN (NOT) ADVANCE.

『序』から3年。2010年。受験を経て、私は高校生となった。(正確には高校生では無く専門学生である)
この頃から、このブログは始まった。そんな秋。地元の映画館で一夜限り、『破』をやるとの情報を入手した。
シリーズ第2作。見逃してはならないと思った私は、父親と夜の映画館へと駆け込んだ。

冒頭は新キャラ、マリの活躍。ユーロ支部で仮説5号機で元気よく戦います。そして加持さんも登場。
この新キャラ、マリですが、だんだん違和感なくヱヴァの世界に馴染んでいきます(笑)
そしてついに待ちに待った、アスカも登場。アスカが更に可愛くなっちゃった!というか綺麗になりました。
でも、名前が「式波」に変わっています。そこがやはりストーリーが違う事を現しています。
そしてシンジ君と、ご対面。当然ぶつかったりしていきますが、なんやかんやでお互い仲良くやってます。
今回はとにかく凄く和む風景が多かったです。レイちゃんも“ぽかぽか”という社会現象を起こすほどの謎の
発言をしてファンを騒がせました。とにかく女の子が可愛い作品となりました。戦うシーンもやっぱりカッコいい。
特にヱヴァ3体が街を疾走するシーンはカッコよすぎて絶句します(笑) ATフィールド全開!
しかし後半は、まるで用意されていたかのような展開が彼らを襲う事になります。そしてアスカが…とても見ていられませんでした。泣きましたよ。まさに『破』という言葉が現すように、全てが変えられていく気がしました。
そして最強の使徒が登場します………シンジ君の心情は尋常じゃなかったんだと思います。
だから、彼は踏み出したのでしょう。たった一人の少女を助けるために…あらゆるものを犠牲にして――――



上映が終わった後、スタッフロールが流れている時に父親は衝撃的な事を呟く。


「あれ?キャラクターデザインって、貞本君なんだ。」

!?
あたかも以前から知っていたかのような喋り方。それもそのはずだ。
なんと貞本さん、うちの父親と同じ学校の卒業生なのだ。(田舎だからよくある話ではあるが)
ちなみに、私の父はおそらくこれがきっかけで『ヱヴァ』も含めたアニメへの興味が湧いたと推測される。
(以降、時々アニメ関連の商品を買うようになった)

そしてスタッフロールの後に、あのシーンが登場する。いよいよカヲル君、始動。
しかし、ここで『つづく』となってしまう。そして次回予告。
ただでさえ謎過ぎる展開に次回予告は更に追い打ちをかけた。しかし、『Q』を見た後だから言える事がある。


『破』での次回予告は、『Q』が始まるまでの空白の期間を現していたのだ――――――





そして、2012年冬。ついに、全てが未知、全てが謎、常識を超えたシリーズ第3作が解禁される。




結論から言うと、とにかく謎!謎!謎!もう凄いとしか言えません。
本当に言葉が見つからないんです…この作品を一言で表す言葉が。それくらい衝撃でした。
『破』とは全く違う新しいストーリー。どこか埋まらないこの気持ち。逆に言えば「なんだこれは」。
一緒に見ていた父親も全く同じ事を思っていたに違いありません。映画が終わった直後、父親に感想を聞いた。

「まずはよく、こんなものを作ったなぁというのが率直な感想。しかし、一般の人にはまず理解されないだろうね。
本当に謎だらけ。でも今回は貞本君らしいヱヴァに近かったね。女性が凄くたくましく描かれてあるから(笑)」

なるほどと思った。確かに貞本さんの描くキャラクターは『ヱヴァ』に限らず、どの作品も女性がたくましい。
それが今回の『Q』で、キャラの特徴として大きく出ていたのかもしれない。あくまでも推測に過ぎないが。
ここからは個人的解釈。ネタバレを回避しつつ、世間での評価と照らし合わせて自分なりの意見を提示する。



『破』は実に暖かい雰囲気に満ち溢れていた。どのキャラクターもシンジ君に何らかの形で関わってくれている。
しかし、『Q』は一変。一気に全員冷たくなった。いや、冷たいを通り過ごして冷酷以上の酷い扱いとなっている。
それもそのはずだろう。『Q』での舞台設定を考えれば、各キャラクターのシンジへの怒りは尋常ではない。
一人の少女を助けるために世界を破滅にまで追い込んだのだから。シンジの行動がニア・サードインパクトのトリガーとなったのは『破』で明らかだ。『破』で「行きなさい!」と言ったミサトですらもう、シンジを完全に人として見ていない。カヲルはニア・サードインパクトの有りのままの事実をシンジに見せつける。
「これが君のやったことなんだ」と。
シンジは生きる希望すら無くなっただろう。自分が救ったはずのレイ本人すらそこにはいなかったのだから。
でもカヲルという唯一の理解者が、かろうじて彼の気持ちを満たしてくれていた。
彼は再びやり直せる―― そう信じていた。いや、そう信じたかったのだ。

しかし…悲劇は再び訪れる――――   終わりは終わりを呼び始める。


イメージ 1

エヴァンゲリオン新劇場版:Q』を見た直後に、衝動的にシャーペンで描いたカヲル君 (´・ω・`)



この後は是非、劇場で確かめて欲しい。(ネタバレ回避の意味でも)
世間では「シンジ君がやたらヘタレになった」とか「これは酷い」などの意見が大多数だという。
でも劇場パンフレットのインタビューを全て読んだ後、私はこう思った。


これが狙いだろう と。


『破』の時もそうだった。あの暖かな雰囲気で一気に新劇場版の知名度は上がり、有名になった。
人気も出て、関連グッズも飛ぶように売れるようになった。ヱヴァのファンも大きく増えたことだろう。
『破』の評価の高さは日本中に知れ渡ることとなった。『破』はこれを狙っていたに違いないだろう。

そして、知名度を向上させてからの、この『Q』である。

ファンは絶句。というか、何も言葉が言えなくなる現象が必然的に起きる。そもそも舞台設定が疑問だらけだ。
この疑問や謎を考えさせるのは勿論、あえて「酷い」「酷い」と思わせるのが『Q』の狙いなのかもしれない。





でも今回は最後に “希望” があったように思う。
前回の様に「絶望へのつづき」では無く、「希望へのつづき」のように最後のシーンは感じられたからである。

全てを失ったシンジに軽蔑しながらも手を差し伸べるアスカは見ていて、希望への光みたいに感じられた。
自分が何者かすら分からない、そもそも何者だったのかも興味が無い、偽の綾波レイも最後には
アスカ達についていった。前回の『破』とは違い、静かな最後だった。




とにかく。
次回で皆が幸せになってくれればそれでいいです。それだけです。
特にシンジ君。幸せになってほしいです。

次回を期待しましょう。