Wafty’s diary

情熱は止まらない 私達は進み続ける

君に逢いに・・・/第7部

 
 
 
 
えんとつ山・・・・・人間世界で言う阿蘇山・・・・・・・・
その山の山頂では今日も火山灰とマグマが沸きだしていた。
 
 
ぺラップはそこを起点にあの子を探していた。
 
『あの子はきっと今も特殊能力を使っているかもしれない・・・』
 
 
 
 
そうこうする内に、彼は大都会カイナシティへと来ていた。
カイナシティは活気と春の雰囲気に満ちていて、実に魅力的なところだった。
 
『あの子は海が好きなはず・・・・・・もしかしたらこの近くに紛れているのかも・・・』
 
 
 
 
 
彼女の特殊能力―――――――
 
 
 
 
 
それは、『人間に化ける事』だった――――――。
 
 
ぺラップはそれを考慮して、海に近い大都会、カイナシティを捜索しているのだった。
 
だけど、人間に化けているとは言っても・・・・・・見当が一つもつかない。
それほど、高度な能力を彼女は発揮している・・・・・・・
 
そうチルタリスさんに言われていた彼は海岸にいたポケモン達に尋ねてみた。
『あの、ちょっとお尋ねしますけど・・・・・こういう特徴の女の子知りませんか?』
 
海岸にいたポケモン達はこの辺では見ないぺラップに興味津津。
快く質問を聞いてくれた。
『んー・・・どうだろう・・・・人間に化けれるんだよな・・・・・?難しいな・・・・』
『でも、人間に化けれるって事は みがわり が使えれるポケモンなんじゃない?』
『人間に化けれるなら結構、種類は限られると思うけど・・・・・』
 
意見は様々だった。そんな中、一つの有力な意見があった。
 
『その子・・・・・・・エスパー系だよな・・・・・だったら俺の友人とそっくりだ・・・・・・』
 
 
 
 
 
『えっ!?』
ぺラップは驚いて、そのポケモンに尋ねた。
『その友人って・・・・?』
『あぁ、そいつも人間に化けれるんだよ・・・・・・・何なら案内してやろうか?』
『はい、是非!』
 
親切な♂ポケモンはその友人の元へと、ぺラップを案内した。
カイナシティの中心部から少し離れた所にその友人はいるらしい。
 
『言っておくけど、その友人・・・めったに元の姿を見せてくれないんだ。』
『そうなんですか・・・・あ、確かに彼女もそうなのかも知れません・・・・』
『だろうな、きっと。なぜなら・・・・・分かってるよな?』
 
ぺラップは『うん』と、うなずいた。
そして、その友人の住む所へと着いた。親切な♂のポケモンはその場で友人を呼んだ。
 
『おーい!居るかー?』
彼が呼んだ、数秒後にその友人は出迎えてくれた。
人間の姿に化けていた。
 
『何か用ー?・・・・って・・・後ろにいるのは・・・・・?』
『あぁ、さっき知りあったぺラップってポケモン。この辺りじゃ見かけんだろ?』
『確かにこの辺りでは見ないよな・・・・珍しいや・・・・・』
 
人間が普通にポケモンの言葉を喋っている様に見えるから違和感があったが、
確かにその友人もポケモンだった。仕草が微妙にポケモンに似ている・・・・・・。
 
『君だね?僕と似たような特徴を持っている女の子を探しているって言うのは。』
その友人が話しかけてきた。
『あ、はい!・・・あの・・・・失礼ですけど・・・ホントにポケモンですよね・・・・』
『あははっ、そうだよ。本物の人間に見えるかい?』
友人は笑って答えた。
 
『ホント・・・本物と見分けが全くつかないくらい化けるのがお上手ですね。』
『はは・・ありがとう。ま、立ち話も何だし良かったら家に入りなよ。』
そう言うと、友人は家に案内してくれた。
 
まるで・・・本当の人間に案内されているみたい・・・・・
 
ぺラップはそう思った。
そして、その子の特徴や逢う目的、ここまでの事を話した。
 
 
『・・・・・なるほどね・・・・・・勇気があるね、君は。』
ここまで案内してくれた親切な♂ポケモンも反応してくれた。
『・・・・なかなか積極的だなぁ・・・ぺラップ君。』
『いや、まぁ・・・・・そんなもんですかね・・・?』
恥ずかしかったけど、うれしかった。
 
『で・・・・君と同じ年齢で僕と特徴がそっくりな女の子か・・・・・・・・・・・・』
『性格も似ているんだってよ。』
『うーん・・・・』
 
 
『・・・・知らなかったらそれでもいいですけど・・・・・』
ぺラップがそうつぶやいた。すると・・・・友人は則、反応した。
『いや・・・・・・放っておけない・・・・・』
『え?』
『君の努力を無駄にしたくは無い・・・・・僕も一緒に探してあげよう!』
『ホントですか!?』
『お!良かったな、ぺラップ!これで可能性が出てくるぞ!』
皆、優しくて親切なポケモンだった。
 
こんなにもたくさんの支えがあるなんて・・・僕は幸せ者だ・・・・・・・・
 
そう彼は強く思った。
『じゃ、俺は帰るぜ!ぺラップ君を宜しく頼むぞ!』
『おう、まかせろ!』
そう会話を交わすと親切な♂ポケモンは帰っていった。
 
『でも・・・ホントにいいんですか?』
『いいんだって。絶対に見つけてやるさ。しばらくだがこれから宜しくな、ぺラップ君。』
友人はその場へしゃがんで、僕の羽に握手してくれた。
 
『ま、今日はもう遅いし明日から探そう。・・・・よし!今日はここへ泊まっていってくれ。』
『ここって人間の家なんじゃぁ・・・・・・』
 
家は、ほとんど人間の家に近かった・・・・・・と言うより、普通にある一軒家同然の状態だった。
 
『あははっ。人間に化けているからさ、自然と人間の感覚が身についちゃったみたいで・・・』
『なるほど~・・・・本当にありがとうございます!・・・えっと・・・あなたの名前は?』
 
 
 
 
『あぁ・・・そう言えば教えていなかったね。君も分かっていると思うけど実はね・・・・・』
 
 
 
 
 
そう言うと、人間の姿をしていた彼から光が輝きだした・・・・・・・・・!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第8部へ続きますヽ(´ー`)ノ