Wafty’s diary

情熱は止まらない 私達は進み続ける

【第3話 決意】 SPECIAL ATTACK APPLICANT

 
 
 
人間の宣戦布告から6日目が経った日、僕の元へ一人の大人のエアームドがやってきた――――。
 
彼は『この中にエアームド君はいるかな?』と尋ねてきた。
僕はエアームドだったので彼の質問に反応した。
 
『あ、エアームドは僕の事ですが…』
『おぉ!君の事だ!探していたよ!!エアームド君。』
『へ?どう言う事ですか?これは…』
『急ですまなかったな。…君は選ばれたポケモンなんだよ。』
『え、選ばれたポケモン?僕がですか?』
『そうだよ。詳しく言うから、よく聞いててくれ。』
 
君も知ってると思うが、6日前に人間は我々ポケモンに宣戦布告をしてきた。
人間は3ヵ月後に、ここへ攻めてくるそうだ。このままでは皆、見す見す死んでしまう事になる。
そこで、全国から知能の高いポケモン達が集まって考え出されたのが『ポケモン連合軍』だ。
その名の通り、侵略してくる人間達を阻止するための軍隊だ。これを切り札にして人間に立ち向かう訳さ。
その中に『航空隊』と言う部署がある。これは主に飛行タイプのポケモン達で編成されている隊だ。
人間が使うであろう戦闘機に対抗して編成されたのが『航空隊』と言う訳だ。
今、『ポケモン連合軍』には全国から様々なポケモン達が集まってきている。
全ては皆、『このポケモン世界を守りたい』と言う一心で志願しているんだ。
『航空隊』にも今、様々な飛行タイプのポケモンが全国から集まってきている。
でも、まだまだ戦力が足らないんだ…このままでは人間達に負けてしまう……。
 
『そこで君に是非、航空隊の一員になって欲しい!このポケモン世界を守るために!!』
『そ…そう言う事だったんですか……でも…僕なんて大した戦力にならないと思うんですが…』
『いや、君は世間で 鋼の匠 と呼ばれているポケモンエアームドだ。それに君はまだ若い!!』
『…でも、いくら 鋼の匠 と呼ばれていてもまだ僕は17歳…未熟者だと思います…』
『それは違う!君はこれからポケモン世界の空を守る大切なポケモンになるはずさ!』
『そうですかね…』
『君みたいな若いポケモンがこの世界を守っていくんだ。世界を…ポケモン達を…救ってほしい。』
『………………』
『決して強要はしないよ。君自身が決める事だからね。どうする…?』
『……ちょっと10分くらい待っててくれませんか…?皆と相談してきます……』
『あぁ、いいよ。ゆっくり考えてくれ。』
 
 
 
僕は皆に、この事を伝えた。
『ええ――――――――――――っ!!!!』
皆、驚いている様子だった。
『お前、スゴイなぁ!!第一線で戦えるなんて!!』
『まだ若いのになぁ…さすがエアームド君!!』
『スゴーイ!!エアームド君!!でも私は正直…選ばれて欲しくなかったな……』
『俺もだ…俺らと離れるしなぁ…しかも、危険な任務だよね…』
『俺もそう思う。でも、この世界を守る大切な任務だ…やる価値はあるさ…』
 
 
 
『俺は…結局…どうすればいいんだろう………』
 
 
 
 
『………エアームド君自身がこの世界を本気で守りたいと思っているならば…やるべきだと思う。』
『寂しいが…危険だが……空を守るのは君みたいなポケモンだ。』
『離れるのは嫌だけど…でも…この世界を守る大切な仕事だよ。』
 
 
『……………………』
 
 
 
『俺らも時期に連合軍に召集されると思う…その時にまた会えるさ!!』
『そうだよ!また会えるさ!一緒にこの世界を守ろうぜ!!!』
 
エアームド君、お願い!!ポケモン達を…この世界を……守って!!!!』
 
 
 
 
 
『…………………!!』
 
 
 
 
 
皆の言葉が僕の心に響いた。
 
 
 
 
 
 
『よし……守ってやる…………守ってやろうじゃんか!!!世界を!!ポケモン達を!!』
 
 
 
皆を守りたい………
 
 
俺は『航空隊』の一員になる事を決意した。