Wafty’s diary

情熱は止まらない 私達は進み続ける

【大井川鉄道】そこは不思議の国でした (第4回)

“おおいかわ”では無く“おおいがわ”、大井川鉄道を訪ねる旅。第4回です。
 
今回は大井川本線を走るSL「かわね路」号の乗車記録がメイン。
新金谷から千頭まで一気に大井川本線を駆け抜けます。


◆1日目途中(第4回)までのルートです。

新金谷11:45
↓(大井川鉄道 大井川本線 急行 SLかわね路1号)
千頭 13:06



不思議な国の旅は、まだ始まったばかり。SL「かわね路」号の旅のスタートです。
SLは大井川に沿っていきます。窓から入ってくる風も実に心地いいです。
比較的ゆっくりとしたスピードでのんびり、終点の千頭を目指します。

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そういえば窓全開でしたが、山間部を走る大井川鉄道には勿論、大井川本線にもトンネルがあります。
なので案の定、煤煙がバーッと客車の中に入る…と思いきや、最初はそうでもなかったみたいですね (笑)

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大井川を離れると一面に茶畑が広がります。流れる煙と茶畑の鮮やかな緑…いい感じです(´∀`*)

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さすが本場、静岡ですね。茶畑が斜面まで並んでいます。この辺りのお茶は川根茶として有名だそうです。

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SLは途中、家山に停まります。千頭方面のSLでは唯一の停車駅です。でも何故、停まるのでしょうか。
大井川本線と言えども単線なので、列車の行き違いかと思いましたが、対向列車が来る気配はありません。
すると結構の人が往来している事に気付きます。うーん、何となく停まる理由が分かってきました。

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どうやら、SLの記念撮影と観光バスへの乗り換えを兼ねているみたいです。
駅の隣の駐車場にたくさん、観光バスが止まっていたので大体見当はつきます。
でも記念撮影の時間としては停車時間が短いですね。あっという間に家山、出発です。

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車窓には再び、大井川が広がります。立派なトラス橋が架かっていますね。橋からの眺めもよさそうです。

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すると、再びトンネル突入。今度は長いトンネル。やはり煤煙の洗礼を受ける事になりました (笑) ゲホッ

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そんな時に活躍するのが扇風機。フルパワーだぜ!信じらんねぇ!!

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下泉通過です。偶然いい写真が撮れました。これだけでも絵になりそうです。
SLはどの駅もゆっくりと通過するので、駅の趣が感じられて良いですね。

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大井川流域に出ると車内はパァッと明るくなります。煤煙もすっかり取り除かれたみたいです。

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民家のすぐ近くまで茶畑が迫っています。ここでは 「茶畑>田園」 という法則が成立しているようです。

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にしても、こうパッと見た感じでは大井川を流れる水の量が今日は少ないですね。

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でも後に2日目に見えてくる、ダム達の水が解放されると急に増水するそうなので注意が必要です。

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千頭到着です。降りてびっくり、見てびっくり。何なんだこの構図。左に停まっているのは「E34」という元西武鉄道電気機関車。今日は運用されていませんが、おそらく通常はSL客車の後ろにくっつ付けて
SLに異常が起きて動かなくなっても、これで動かすことで対応するのだと思います。所謂、補機って奴ですね。
そして、何か隣にとんでもないものがある気がします…

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ちなみに今乗ってきた客車には、ちゃんと丁寧に一両一両 「かわね路」 と書かれてあります。

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案の定、隣にはとんでもないもんがありました (笑) 「E103」「49616号」です。

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※E103とは…
そもそも大井川鉄道にはE101・E102・E103という3機のE10形電気機関車がある。
E10形電気機関車大井川鉄道が1949年(昭和24年)に導入した直流用電気機関車である。
小型のデッキを持つ自重45t・軸配置B-Bの箱型電気機関車で、当時の私鉄では大型のものである。
外見は当時量産されていた国鉄EF58形(旧車体)・EF15形と良く似ていて、
同型には神戸電気鉄道ED2001形や小田急デキ1040形、秩父鉄道デキ100形103などが挙げられる。
また、電気機関車としては珍しく、警笛はホイッスルではなく電車用のタイフォンを使用している。

大井川本線の電化に際し、1949年にE101・102が三菱重工、E103が日立製作所で製造された。
その内、製造所が異なるE103は貨物の減少により1970年(昭和45年)9月に岳南鉄道に譲渡され、
ED103となった。牽引力も同社他車より強いことから本線の主力機として使用されたが、
岳南鉄道の貨物減少と大井川鉄道のSL急行増発による補機仕業増加で両社の機関車需要が変化したことから
1984年(昭和59年)4月に返却され、原番号のE103へ戻された。
2000年(平成12年)のED500形(いぶき500形)の入線で運用終了の予定だったが、
中部国際空港埋立土砂輸送のため同形が2両とも三岐鉄道に異動したため延期された。
なお、2003年(平成15年)3月18日で三岐線での中部国際空港埋立土砂輸送が終了したため、
501が大井川鐵道(2001年(平成13年)に会社再編に伴い改名)に返却された後は、
千頭駅の留置線に留置されている。

なお、E103は岳南鉄道移籍時にタイフォンからホイッスルに交換されていたが、
返却後1エンド側のみタイフォンに戻されており、同側のみパンタグラフはPS13形である。



※49616号とは…
国鉄9600形蒸気機関車であり、日本国有鉄道の前身である鉄道院が1913年(大正2年)から製造した、
日本で初めての本格的な国産貨物列車牽引用のテンダー式蒸気機関車である。
「キューロク」、「クンロク」と愛称され、四国を除く日本全国で長く使用された。
国鉄において最後まで稼動した蒸気機関車ともなった、長命な形式である。
9600形という形式は、1912年度に12両が試作された2-8-0 (1D) 型過熱式テンダー機関車が
最初に使用 (9600 - 9611) したが、本形式に形式を明け渡すため、
落成後わずか3か月で9580形 (9580 - 9591) に改められた。従って、本形式は9600形の2代目である。

動態保存機はないが、静態保存機は青梅鉄道公園の9608や梅小路蒸気機関車館の9633、
大井川鐵道の49616、九州鉄道記念館の59634をはじめ、全国各地に見られる。

なお、49616は昭和50年に北海道で廃車になり、昭和51年に大井川鉄道最初のテンダ機関車として入線、
千頭駅構内に静態保存されている。



どちらも大変貴重な車両。ここは博物館ですね (笑)





先ほど乗ってきたSL「かわね路」号を引っ張ってきた、C11 227号機の運転室部分です。

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C11 227号機と、それを支えた補機である501とのツーショット。二人ともお似合い…というか貴重な写真です。

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正面から。

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C11 227号機が可愛いので、更に看板と一緒に記念撮影です。←

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そして、相変わらずの広告の古さ (笑)

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駅舎はこんな感じ。ログハウス風な造りをしています。

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駅の外を出ると、突然踏切の音が。 カンカンカンカン… 
「ちょっと通りますよ」
機関車(DD20形-客車-客車-客車-制御客車(クハ600形  ゴロゴロゴロゴロ…

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通りやがったww
2日目の主役達です。沿線住民からは「エンジン」と呼ばれているのだとか。2日目に詳しく記します (笑)

さて、気を取り直して千頭駅。外観はこんな感じです。

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さすが大井川鉄道で最も大きな駅。中も比較的、広い構造となっています。
隣にはSLや機関車の歴史を紹介する小さな展示施設(有料)がありました。

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それでは、ここからは大井川本線普通列車に乗って
更に大井川本線の魅力を体感しにいきましょう。





第5回に続きますノシ