誰もが必ず心に焼きつく風景がある、大井川鉄道を訪ねる旅。第12回です。
今回は井川線の終点、「井川」を主に取り上げ、往路の旅へと入っていきます。
大井川鉄道の旅も終盤が近付いてきました。
◆2日目途中(第12回)までのルートです。
大井川鉄道 終着の駅、「井川」。最後の途中下車です。駅舎の外に出てみましょう。
外から見た駅舎は、こんな感じ。山の中にひっそりと佇むオアシスの様な駅です。
標高は686m。 南アルプスの表登山口にあたります。ここまで来ると完全に登山専用の駅です。
下の道路に続く階段があります。しばらく行くと、井川ダムに行く事が出来るそうです。
再び駅舎へ。今度は内装を見てみましょう。
しかし、こんな山の中でもさすが終着駅。有人駅でもありますし、終着駅としての雰囲気もしっかりあります。
壁には多くの写真が。井川線は四季折々、違う姿を見せてくれることを伺わせます。
しかし、時刻表を見ると改めて驚かされます。一日に、ここへ来る列車はたったの4本。
今から私達が帰りに使う列車ですら3本目の列車なのですから、如何にここが来にくい場所かを痛感させます。
井川駅はトンネルのすぐ隣にある駅です。トンネルを出たと同時に切り替えポイント、ホームがあります。
石垣の上には狸の置物と、駅名看板。実際に、タヌキにまつわる伝説が大井川鉄道沿線にあります。
井川駅にいることが出来る時間も無くなってきました。あっという間の滞在時間です。
やがて千頭方面列車の出発時刻となりました。折り返し運転ですので、乗ってきた列車に再び乗車です。
“…ゴロゴロゴロ…キィィ…”
発車しました。駅員さんが手を振って見送ってくれます。丁度、雨がポツポツと降ってきました。
女性駅員さんも見送ってくれます。さようなら!井川駅!
帰りも列車は軽快に山の間を進んでいきます。下りの為、心なしか行きよりスピードがあるように感じますね。
そして再び、「閑蔵」到着。今度は駅名板も撮れました。
井川線の客車と客車を繋ぐ連結器です。頑丈に繋がれてあります。
ちなみに前に、「ひらんだ」で “道路が沈んでいる” ということで、ダム湖の話をしたのを覚えてますか?
帰りの列車で更に、分かりやすい例を撮る事が出来ました (笑)
右側の道路に注目すると、確かに途中で途切れているのが分かります。やっぱり不思議ですね。
「ひらんだ」付近。接阻湖で川根高校の部員さん達がカヌーの練習をしていました。
「長島ダム」へと到着です。対向列車と行き違いを行います。
最後のアプト式鉄道です。
次回、詳細を記します。しっかり味わいましょう!
次回、最終回。
第13回に続きますノシ