Wafty’s diary

情熱は止まらない 私達は進み続ける

【東京】 見えるって、素敵だ。(第8回)

訪れるなら今のうち、東京を訪ねる旅。第8回です。 

2日目中盤。「ミッドタウン篇、其の二」になります。
今回はミッドタウンに来る理由となった、親が行きたかったという“ある展覧会”を訪れます。
自分も親につられて興味を持ってしまったので、自分もどちらかと言えば行きたかった展覧会なんですけどね。



◆2日目途中(第8回)までのルートです。

東京ミッドタウン (ミッドタウン・ガーデン)
↓(徒歩)
◆21_21 DESIGN SIGHT



ミッドタウン・ガーデン沿いを歩いて行くと、見えてくるのは
『21_21 DESIGN SIGHT』 というデザインのためのリサーチセンターです。

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今回訪れたのは、2012年度のグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)を受賞した、
『デザインあ』という、NHK教育テレビで放送されている、デザインを題材とした番組の展覧会。
親が、子供と密接に関わる仕事で「デザイン関係のネタを探していたら、この番組を見つけた」とのこと。
番組自体は2010年9月5日にパイロット版が放送された後、2011年4月2日に本放送を開始しました。

子供向け番組であるものの、デザインとそれにまつわる創造的な視点を、モーショングラフィクスと
サウンドデザインを駆使して高い完成度で表現し、デザインというテーマを子供向けの番組として
組み立てた点が革新的であると高い評価を受けている番組です。


概要

身の回りにあるものをデザインの視点から見つめ直すことで、
「デザインの面白さ」を伝えつつ、子供達の「デザイン的な視点と感性」を育むことを番組の目的としています。
番組スタッフの中心となるのは、全体の構成を担当する佐藤卓(グラフィックデザイナー)、音楽を担当するコーネリアス(ミュージシャン)、映像監修を担当する中村勇吾(インターフェースデザイナー)の3名。
番組タイトルにある「あ」は50音の最初の文字であり、
「デザインの面白さを学ぶ最初の入口」という番組コンセプトが込められています。

テーマ曲の『「あ」のテーマ』(歌:Chocolat)は、「あ」の声だけで構成された楽曲で、公式サイト内に
閲覧者の描いた「あ」の文字が変化する様子に会わせてテーマ画像が流れる特設サイトが用意されています。
2011年10月1日より、過去の放送を再構成したショートバージョン『デザインあ 5分版』の放送を開始しました。




放送時間

通常版
NHK Eテレ - 土曜日 7:00-7:15(本放送)、金曜日 15:45-16:00(再放送)
2週にわたって新作2本を放送し、次の2週で再放送を行うというローテーションで放送されています。
金曜日は前週土曜日の再放送であり、従って同一作品を4週にわたって放送することになります。
5分版
NHK Eテレ - 土曜日 18:20-18:25(本放送)、木曜日 15:35-15:40
NHK Eテレ - 土曜日 23:40-23:45(本放送、2011年4月21日-)、火曜日 15:35-15:40





何か凄そう!番組の時点で十分凄かったけど!
というわけで早速、入ってみます。

コンクリートの壁にある丸い穴を活用して、「あ」の文字がたくさん並んでいますね。

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これは、本当は「あ」の文字を構成している一描、一描が距離を置いて置かれているのに
遠くから撮影すると、このように平面のように見えるという仕掛け。
女の子が立っている事で、一描一描が離れ離れになっていることが分かると思います。

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これは、“「あ」になりきろう!”というもの。
子供向け番組の一端を背負うので、こんな形で子供受けするような企画も目白押しです。
女の子は肖像権云々で黒塗りにしてますが、本当はメッチャ笑顔です!ナイスポーズ(>ω<*)

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吹き抜けスペースにあった、草で作られた大きな「あ」。
作るのにどれだけかかったんだろう。

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番組などで登場した、視聴者の皆さんが描いた人それぞれの「あ」。
誰でも参加できる番組だというのが良く分かります。
「あ」という文字から如何に、自分のデザインを広げられるかセンスが問われる分野です。

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これは、コンクリート壁の前に立つと自然に「あ」という文字が出現するというもの。
モーショングラフィックスを使った映像技術の一つです。
数十秒間で如何に理想の「あ」の形に近づけるかという、ちょっとしたゲームだったりします。
結果はすぐに点数という形で現れます。勿論、斬新な動きをすれば斬新な「あ」が出来あがります(笑)

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私がこの番組で最も驚いたのがこの、「解散!」というコーナーです。
身の回りにあるモノを分解するユニークなコマ撮りアニメです。秀逸なコーナーとして人気を集めています。
いつもは漠然と見ているモノの構造が目を疑うような視点で見えてきます。
当展覧会では、その「解散!」で分解した後のモノが綺麗に並べられていました。

題して、「寿司を分解してみた」

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これは「デザインの観察」というコーナー。
同じ用途のものでも、様々なデザインがある事に気付きませんか?デザインの形は一つでは無いのです。

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こういう視点も面白いですね。ビッグサイズから、ミニサイズまで。
こんな風に寿司を並べてみようなんて考えたこと無かったです。

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個人的に大爆笑したのがコレ。“本のタイトルを入れ替える”という特設コーナー。
そこには色分けされたタイトルが子供達の手によってランダムに移動され、
内容が気になってしょうがない本が並んでいました(笑)

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面白いのでこちらもどうぞ。この発想力www

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“雑誌を上から分解してみた”

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これ、=(イコール)でくくられてありますが、これ全部“100円で買えるもの”なんです。
嘘みたいだろ…?一番奥に積み上げられているペットボトル…
あれ… 水道水711.7ℓ …なんだぜ? 

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これは、「デッサンあ」というコーナー。人それぞれにデッサンしていくというものです。
今回は「やかん」がテーマです。手前の子、上手過ぎィ!

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他にも斬新なコーナーが盛りだくさんでした。
写真で補えない部分もあるので動画の方でも、お楽しみください↓



これがNHKの本気…




いやー凄い凄い。思った以上にクオリティが高い展覧会でした。
このデザインあ展」は、6月2日までこの東京ミッドタウン『21_21 DESIGN SIGHT』
行われているそうなので、よかったら皆さんも訪れてみては如何でしょうか?
特に映像のコーナーは圧巻です。子供どころか大人ですらその発想力に驚くと思います。



というわけで、これにて「ミッドタウン篇」が終了です。
次回からは、「東京駅篇」になります。生のE5系はやぶさ」を見に行きます!




第9回に続きますノシ