『・・・・・・・あれが・・・・レッド・・・?』
ゴールドはあられが降る中でびくともしないレッドをただ一直線に見ていた。
バクフーンもレッドの姿を見つめていた。
『ゴールド・・・あいつに話しかければバトルは始まるんだぞ・・。』
『あぁ・・わかってるさ。・・・・・・・最初はオオタチでいくぞ・・・』
『俺が最初で良いのか?ゴールド・・・』
『あぁ、お前を先に出すのにはわけがあるんだ。・・わかるだろ。』
『・・・・例の作戦か。了解。』
そして、ゴールドはレッドに話しかけた。
『お前がカントーで一番強いトレーナー、レッドか・・・勝負だ!』
『・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・』
レッドは黙ったままだった。
本当のラストバトルが始まった。
『・・・・・・・・・・・・・・・ピカチュウ、君の出番だ。』
レッドは相手に聞こえないように喋った。Lv.88のピカチュウが戦闘にだされた。
『まかせろぃ!!』
勿論、オオタチだけでは無い。他にもいる。それはゴールドの一つの作戦だった。
『良く考えるとその方が逆にいいかもしれんな。よし、レッド戦が終わったら強くしてくれよ!』
と、了承してくれたのだ。それ以来、二人の結束は強くなっていた。
『バクフーンの協力があってここまで来たんだ・・。負けない・・・。絶対に。・・・よし!』
ゴールドが決心したのと同時にレッドはピカチュウに指示を出した。
勿論、ピカチュウの攻撃は当たらなかった。
あられの影響もあってHPが0になったピカチュウは倒れてしまった。
『・・・・・・うぐ・・・痛たっ・・・・痛いよぉ・・』
レッドは優しく抱き抱えて、ピカチュウにしか聞こえない声で言った。
『・・・ごめんね。君はよく頑張ったよ。ゆっくり休んでて・・・。』
『やったなーオオタチ!いやっほー!』ゴールドはいつものハイテンションに戻った。
『いやーどもども。相性良かったしね。さすがゴールドだな~。』
『よし、次はあいつを戦闘に出そう。』
『お・・・・でたー。通称、虹色ポケモン。』
レッドは次のポケモンを繰り出す時に静かにつぶやいた。
『・・・・ピカチュウの恨みをここで晴らすことができればいいがな・・・・。』
レッドはカメックスを戦闘にだした。Lv.84だった。
『よっしゃあ、行けーホウオウ!』
ゴールドはLv.84のホウオウを繰り出した。
『・・・・水系に対して炎タイプで来るとはな。良い度胸だ・・・・。・・・・・・吹雪。』
カメックスのふぶきがホウオウに当たる。HPは半分くらいに下がった。
『ふん、炎タイプ技使うと思ったら大間違いなんだよ!十万ボルトー!!』
『・・・・・・・!』まさかの十万ボルトだった。効果は抜群だった。
カメックスはHP 0になってしまい、倒れてしまった。
『・・・・・・あなどっていたな、君を。そこまでして俺に勝ちたいか・・?』
カメックスをボールに戻したレッドは次のボールに手をかけた。
『よっしゃあ、このままいっくぜー!ホウオウー!』ゴールドは相変わらずだった。
ため息まじりにホウオウは言った。
『はぁ・・・ゴールドは失敗を恐れないもんなー・・・ホント。』
『いいじゃん、いいじゃん。別に。』
『こいつには勝てると思うなよ。・・・・・・・・・・・・いけ、・・・・・しおみず。』
しおみずがホウオウを襲う。
『・・・・・ぐわぁあぁ・・・・ちょ・・ちょっとこれは・・・やばいよ・・・』
ホウオウが苦しそうに言った。
『・・・・大丈夫か・・?さすがにこれはまずい・・・耐えてくれ・・・』
さすがのゴールドもここでは冷静になった。
ホウオウのHPはレッドゾーンで止まった。同時にホウオウは十万ボルトをした。
十万ボルトがラプラスにヒットした。
『・・・・・!!・・・うわあぁあ・・・・』
ラプラスのHPも半分くらいに下がっていった。レッドはいたって冷静だった。
『・・・・ようやく、少し巻き返せたかな・・・・・。』
『・・・・・・・・しまった!!!!』ゴールドが言ったのと同時にあられがホウオウを襲った。
『・・・すまん・・・・ゴールド・・・』ホウオウはHP 0になって倒れた。
『・・・ちくしょう・・・次は負けん・・・いくぜ!オオタチ!』
ゴールドは再びオオタチを繰り出した。
『・・・・・・しおみず。』ラプラスのしおみずが来る。
『同じ技が通用されてたまるか!また、穴を掘るんだ!』
間一髪、しおみずをよけた。
『いっけー!あなをほる攻撃!』
即効攻撃。ラプラスにヒットした。
『・・・・・・・!!・・うっ・・うわぁぁああああああ!』
ゴールドの熱意が功をそうしたのかもしれない。急所にあたった。
ラプラスのHPは0になってしまった。
『・・・・・・・ほう。ラプラスを打ち破るとは大したものだ。俺もまだまだだな・・・。』
『どうだ!レッド!勝利の女神は俺様にほほえんでるみたいだぜ!』
ゴールドは調子にのって言った。
『またゴールドは余計な事を・・・・』オオタチは心の中でそう思った。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!』
地面で休んでいたピカチュウがレッドの目つきが変わっていくのに気づいた。
『・・・・・・・・本気の目つきに変わってる・・・・』
『・・・・・お前らに真のバトルってもんを見せてやる・・・・。』
レッドは本気モードになった。オオタチもその事に気付いた。
『・・・・・・・ゴールド、あいつなんか今までとは雰囲気が違うぞ。気をつけろ。』
『え・・・?そう?・・ま、いっか。よし、そのままいけ。オオタチ。』
ゴールドはオオタチをそのまま戦闘にだした。
『・・・・・・・・いけ!!・・・・ふぶきだ!!』カビゴンはふぶきをした。
オオタチに見事にヒットした。不運なことに急所に当たった。
『・・・・・・うぐっ!そんな・・・うわあぁぁあああ!!』
『ほら・・・・ね・・・ゴールド・・・やっぱり・・・こうなっt・・・・・・』
ゴールドの腕の中でひんし状態になってしまった。
『そんな・・・・・・・・くっそう!!なら俺だって!!』
ゴールドはレッドと同じくカビゴンを繰り出した。Lv.85。ゴールドの方がレベルは高かった。
『・・・・・・ほう。俺と同じか。だがな・・・お前のとは威力が違う!!・・・・・ふぶき。』
ゴールドのカビゴンにふぶきがヒットした。だが、HPは大きくは下がらなかった。
だが、ゴールドのカビゴンは氷漬け状態になった!
『・・・・しまった!まずい・・・・』ゴールドはあせりを見せた。
レッドは次の攻撃をしかけた。
もちろんヒットした。HPは半分まで下がった。おまけにあられでどんどん少なくなる。
『たべのこしでもつ・・・か・・?』ゴールドのカビゴンはたべのこしで少し回復した。
だが、レッドはおいうちをかけるかのごとく攻撃してきた。
『・・・・・・・・ギガインパクト・・・・・・哀れな奴よ・・・・』
『・・・・・・・・・・・そんな・・・・・・』
ゴールドはただ茫然としているだけだった。
『・・・・・・・・・・・・・・・うぅ・・・くそう・・・・・・・・・・・・・・!!』
お互い3体のポケモンを失った。
レッドはいたって冷静だった。
『・・・・・これがポケモンバトルだ。・・・・・・俺をなめるな。』
山頂に降るあられは一向にやむ気配がなかった。
むしろ逆にバトル開始より強くなっていた。
第3部へ続きますヽ(´ー`)ノ
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